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行き先が変わるのは、ぶれたのとは違います

目標設定2026.08.06久田 晃

行き先が変わるのは、ぶれたのとは違います

半年前に決めた目標を、今も同じ言葉で言えますか。

言えるけれど、今はもう少し違うことがしたい。

そう感じている人がいると思います。

そして、そう感じた自分を責めていませんか。

また変わった、自分には一貫性がない、と。

私は90日間の音声コーチングをやっています。

途中で行き先が変わる人は、めずらしくありません。

そして、そのほとんどは悪いことではありませんでした。

今日は、その話を書きます。

久田 晃久田 晃
行き先が変わったと聞くと、多くの人はまず謝ります。私はむしろ、そこを詳しく聞かせてもらいます

変わったこと自体を、失点にしなくていいと思っています

行き先が変わったと話す人は、たいてい前置きをします。

すみません、また変わってしまって、と言います。

言い訳から入る人もいます。

本人の中では、変わったこと自体が減点になっています。

一貫性がない人間だ、という自己評価とつながっています。

ただ、私はそこをまず疑います。

半年前と欲しいものが同じままなら、そちらのほうが心配なこともあります。

半年前のあなたは、今より狭いところに立っていました。

その場所から見えたものが、最初の行き先です。

立つ場所が変われば、見えるものも変わります。

見える範囲が広がると、欲しいものが変わります

これは意志の話ではなく、視界の話です。

人は、自分に見えている範囲の中からしか目標を選べません。

知らない仕事に就きたいとは思えません。

見たことのない暮らしは、望みようがありません。

だから最初の行き先は、その時の視界のいちばん端に立ちます。

目標は、いつでもその人の見えている範囲の内側にあります。

そこから3ヶ月動くと、範囲が広がります。

できることが増えて、会う人が変わります。

前は無理だと思っていたことが、手の届く距離に入ります。

すると、端に立っていた行き先が内側に入ります。

内側に入ったものは、もう目標として働きません。

そして新しい端に、次のものが見えます。

行き先が変わるときに起きているのは、これです。

1変わらない人のほうが、止まっていることもあります

1年前とまったく同じ目標を、同じ言葉で言う人がいます。

それが本物なら、強いです。

ただ、確かめたほうがいいことが一つあります。

この1年で、見える範囲は広がったかどうかです。

同じ場所に立ったままなら、同じものしか見えません。

「ぶれ」と「進んだ結果」は、ここで分かれます

とはいえ、変われば全部が成長というわけではありません。

そこは正直に書きます。

ただの逃げで行き先を変える人もいます。

やっかいなのは、その2つが外から見て同じことです。

どちらも「やりたいことが変わった」と言います。

私は3つで見分けています。

1動いたあとに変わったのか、動かないまま変わったのか

一番はっきり出るのがここです。

進んだ結果の変化は、必ず行動のあとに来ます。

やってみて、続けてみて、そのうえで見え方が変わります。

ぶれのほうは、動かないまま変わります。

決めた翌週に、手をつける前から別のものへ移ります。

動いていない期間に変わったものは、たいてい気分です。

2前の行き先を、今も自分で説明できるかどうか

変わったあとに、前の目標を説明してもらいます。

進んだ人は、はっきり話せます。

あれは間違いではなく、ここに来るために必要だったと言います。

そのうえで、あれでは足りない理由も言えます。

ぶれのときは、うまく説明できません。

なんとなく違う気がした、で終わります。

前を否定して切り離すか、通過点として抱えるか。ここが分かれ目です。

3新しい行き先が、前より小さくなっていないか

広がった結果なら、行き先は前より遠くなります。

あるいは、前より具体的になります。

逆に、楽なほうへ移っているときは注意が必要です。

難しいから、時間がかかるから、という理由が混ざります。

怖さから逃げた移動は、あとでまた同じ場所に戻ってきます。

目標は下がっているのに、本人は前に進んだつもりでいます。

久田 晃久田 晃
変わった中身を見ても分かりません。変わる前にその人が動いていたかを、私は先に見ます

前に書いた「3つが抜けている」話と、矛盾していません

このブログでは以前、目標がぶれる理由を書きました。

行き先の数字、本音とのずれ、やらない理由。

3つのうちどれかが抜けていると、目標は動くという話です。

今日の内容と、反対に見えるかもしれません。

ただ、指しているものが違います。

あちらは、まだ決まっていない場所がある状態です。

決まっていないので、毎回そこを決め直します。

決め直すたびに答えが変わるので、外からはぶれて見えます。

今日書いているのは、いったん決めて動いたあとの変化です。

決めていないから変わるのがぶれ、決めて進んだから変わるのが更新です。

同じ「変わった」でも、中身は別物です。

どちらか分からないときは、さきほどの3つが目安になります。

今の行き先は、4つの問いで確かめられます

変わったかどうかを考えるより、今を出したほうが早いです。

私は4つ聞いています。

  • 3年後、どんな自分でいたいか
  • その毎日で、何をしているか
  • 誰と、何をしているか
  • どんな感情の中にいるか

頭の中で答えるより、書いたほうがはっきりします。

4つに答えて、最初に決めたものと同じなら本物です。

時間が経っても残ったものは、強いです。

違っていたなら、新しいほうが今の本物です。

古いほうに義理立てしなくて大丈夫です。

昔の自分が決めたことに、今の自分が縛られる理由はありません。

大事なのは、どちらが正しいかではありません。

今の自分がどこを向いているかです。

行き先は、着く場所ではなく向く方角です

もう一つ、書いておきたいことがあります。

行き先は、達成するものではありません。

向かうものです。

船乗りは、星を見て方角を確かめます。

星に着くために進んでいるわけではありません。

行きたい港は、別にあります。

星は、向きが合っているかを教えてくれるだけです。

行き先は、到着する場所ではなく、向きを確かめるためのものです。

だから、向かっている間も達成は起こります。

今月の目標、今週の目標。実際に達成するのはこちらです。

行き先は、その一つひとつの向きを決めています。

この形が分かると、変わることが怖くなくなります。

方角が少し動いても、歩いてきた距離は消えないからです。

1到達を目的にすると、変えられなくなります

行き先を達成物として持つと、変更が失敗になります。

ここまで積んだのに、と思ってしまうからです。

方角として持っていれば、修正はただの調整です。

船は、進みながら何度も舵を切ります。

久田 晃久田 晃
行き先に着くことが目的ではありません。その方角に歩き続けている状態が、もう成果です

「また変わった」を、成長として数えます

行き先が変わった人が、よく言う言葉があります。

また変わった、自分は意志が弱い。

私は、そこを言い直しています。

また広がった、です。

変わったのではなく、変わって見えるところまで進んだのだと思います。

この数え方にするだけで、自己評価が変わります。

自己否定が強い人ほど、変化を減点で記録します。

続かなかった、また逃げた、と書き込みます。

同じ出来事を、加点として記録することもできます。

前より遠くが見えるようになった、と書けます。

どちらの記録も嘘ではありません。

ただ、次に動けるのは後者のほうです。

まとめ

今回は、行き先が変わることについて書きました。

目標は、その時に見えている範囲からしか選べません。

だから範囲が広がれば、欲しいものも変わります。

変わること自体は、異常ではありません。

ぶれと分けるのは3つです。

動いたあとに変わったか。前の行き先を今も説明できるか。

そして、新しい行き先が前より小さくなっていないか。

この3つが揃っているなら、それは更新です。

一貫性がないのではないと思います。

同じ方角に向かったまま、見えるものが増えただけです。

行き先が変わったのは、ぶれたからではありません。

見えるところまで、進んだからです

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