相手を変えようとしている限り、動きません

何度言っても、相手が変わってくれない。
そういう場面が、私にもありました。
おかしなことを言っているつもりはありません。
むしろ、正しいことを伝えているつもりでした。
それでも、相手は変わりませんでした。
相手を変えたいと思うこと自体は、自然なことだと思います。
気になるから、伝えます。
大事だと思っているから、口に出します。
ただ、その方向に力を入れているあいだは、何も動きません。
今日はその話を書きます。
久田 晃何度言っても変わらないのは、伝え方のせいではありません
人を変えるというのは、想像以上に難しいものです。
これは本当に、いろいろな場面で実感してきました。
もちろん、条件がそろえば話は変わります。
相手が次の状態にあるなら、周囲が手助けできる余地はあります。
- 本気で変わりたいと思っている
- 自分の課題を自覚している
- 行動を変える意志を持っている
この3つがそろっているなら、指導も助言も届きます。
相手のほうに、受け取る準備ができているからです。
ですが、本人がそもそも変わることを望んでいない場合は違います。
外側からどうこうしようとしても、ほぼ不可能だと感じています。
一時的に変化が起きることは、あります。
ただ、それは強い外的圧力や環境要因によるものです。
圧力が消えれば、元に戻ります。
長続きしないことが、ほとんどでした。
「もう少しこうしてくれたら」と言っていた頃の私
このことを深く実感したのは、1年ほど前でした。
きっかけは、当時お付き合いしていた人との関係です。
日常の中で、思うことが何度もありました。
「もう少しこうしてくれたらいいのに」
「ここは直した方がいいんじゃないか」
そのたびに、自分なりの正論や意見を伝えていました。
ですが、何度話しても、大きくは変わりません。
そこで初めて、腹に落ちた感覚がありました。
これは、相手を責めたいわけではありません。
単純に、そういうものなんだと理解した瞬間でした。
怒りでもなく、諦めでもありませんでした。
では、自分はどうだったのか
その時に、逆の視点でも考えてみたんです。
では、自分はどうなのか。
誰かから何かを指摘された時のことです。
すべてを素直に受け入れて、変わってきたか。
そう聞かれれば、決してそうではありません。
変われたのは、自分自身が変わりたいと思えたところだけでした。
ほぼ、これに限られていました。
正しいことを言われた場面も、当然あります。
それでも、変わりませんでした。
本人の内側に変わる意志がなければ、変化は起きません。
これは他人にも、自分にも共通する原理だと感じました。
1正しさは、人を動かす力を持っていません
私が伝えていたのは、間違ったことではありません。
今でも、内容そのものは正しかったと思っています。
それでも、相手は動きませんでした。
正しいかどうかと、人が動くかどうか。
この2つは、別の話でした。
ここが、しばらく分かりませんでした。
正しく伝えれば伝わると、思っていたからです。
久田 晃私が変えたのは「きちんと謝る」という姿勢です
そんな中で、自分から意識して変えたことがあります。
「きちんと謝る」という姿勢です。
以前の自分は、正直これが得意ではありませんでした。
今振り返ると、こんな状態だったように思います。
- どこかで自分が正しいと思っていた
- 頭が固くなっていた
- 余計なプライドを持っていた
ですが、謝るという行為には大きな意味がありました。
人間関係が、円滑になります。
不要な摩擦が、減ります。
そして、自分自身の気持ちも軽くなります。
完璧にできているとは言いません。
それでも、この意識を持つようになってからです。
対人関係のストレスは、確実に減りました。
1謝るのは、相手のためだけではありません
謝ると聞くと、下手に出る話に聞こえます。
私も、そう思っていました。
だから、得意ではなかったのだと思います。
実際にやってみると、違いました。
先に軽くなったのは、私のほうでした。
自分の気持ちが楽になる行動でもあった、ということです。
「相手をどう変えるか」ではなく「自分がどう向き合うか」
今では、考える順番が変わりました。
「相手をどう変えるか」ではありません。
「自分がどう受け取り、どう向き合うか」です。
この視点で考えることが、増えました。
自分が変わることに意識を向けるだけで、気持ちが楽になります。
驚くほど楽になる場面が、何度もありました。
また、この感覚を持てるようになってからのことです。
人に対して過度に厳しく当たることも、かなり減りました。
無理に他人をコントロールしようとしない。
それだけで、人間関係はずいぶん穏やかになります。
1相手は、何も変わっていません
ここで起きていることを、整理します。
相手は、何も変わっていません。
言うことも、やることも、そのままです。
変わったのは、こちらの受け取り方だけです。
それでも、日々の感じ方はまるで違います。
動かせるのは、最初からこちら側だけでした。
経営の場でも、同じことを感じています
経営者として、日々多くの人と関わっています。
その中でも「人を変える」ことの難しさは、常に感じます。
変わる意志がないところに正しさを置いても、動きません。
それは、相手が悪いという話ではありません。
そういうものだ、というだけです。
だからこそ、私がやることは決まっています。
まずは自分自身の在り方や思考、姿勢を磨き続けること。
自分の変化と成長から、逃げないこと。
これは諦めではありません。
手が届くところに力を使う、というだけです。
久田 晃まとめ
今回は、相手を変えようとして動かない場面について書きました。
何度言っても変わらないのは、伝え方のせいではありません。
本人の中に、変わる意志がないからです。
これは相手だけの話ではありませんでした。
私自身も、まったく同じでした。
変われたのは、自分が変わりたいと思えたところだけです。
だから私は、自分の側を変えることにしました。
きちんと謝る、という小さなところからです。
それだけで、対人関係のストレスは減りました。
相手は、今も何も変わっていません。
それでも、こちらの毎日は変わりました。
相手が動かないのは、伝え方のせいではありません。
動かせるのは、自分の側だけです
最大120分。今の状態と、90日後にどうなっていたいかを一緒に整理します。
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