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目標を立てた瞬間に「どうせ無理だ」が来る人へ

目標設定2026.09.03久田 晃

目標を立てた瞬間に「どうせ無理だ」が来る人へ

今年こそやると決めた直後に、頭の中で別の声がします。

「どうせ無理だ」「そんな時間はない」「前も続かなかった」。

決めたばかりなのに、もう反対されています。しかも反対しているのは自分です。

これを意志の弱さだと受け取っている人が多いのですが、違います。

順番として、ごく普通に起きることです。

私は90日間の音声コーチングをやっています。

受ける前と受けた後に、同じ人へ同じ質問をして録音を残しています。

この記事では、その発言と、私が音声で話している内容だけを使います。

久田 晃久田 晃
決めた瞬間に反対の声が出るのは、あなたが弱いからではなく、人間の作りのほうの話です

決めた直後に、必ず反対の声が出ます

目標を立てた瞬間を思い出してみてください。

決めた直後、少し間があって、こういう声が出てきます。

  • どうせ無理だ
  • 今は時期が悪い
  • 前もできなかった
  • そんな時間はない
  • 失敗したら恥ずかしい

この声は、目標を立てたから生まれたものではありません。立てる前から、そこにありました。

目標がなかったときは、出番がなかっただけです。

行き先を決めたことで、初めて姿が見えています。

受講前の俊平さんが、これに近いことを話していました。

「不安な自分に対して、不安が出るみたいな」

俊平さん・受講前

やりたいことは決まっている。決まっているのに動けない。

動けない自分を見て、また不安になる。二重になっています。

ここで多くの人は、声が出たこと自体を自分の欠陥だと考えます。私はそう見ていません。

出ること自体は正常です。

人は、痛みを避けるようにできています

音声のほうで、私はこう話しています。人は快楽を追い求め、痛みを避ける、と。

性格の話ではなく、作りの話です。

目標というのは、たいてい今より負荷の高い場所にあります。

だから決めた瞬間に、痛みの予測が立ちます。予測が立てば、避ける力が働きます。

反対の声は、その力が言葉になったものです。

言い方を変えると、声が出るのは目標がまともだからです。

何の負荷もない目標であれば、反対する必要もありません。

そして、目標が叶わない原因は能力ではありません。

叶わないのは、この抵抗が放置されたままだからです。

放置されている間、抵抗はずっと働き続けます。

本人はそれを意志の問題だと思っているので、手の打ちようがありません。

久田 晃久田 晃
意志を強くする話ではないんです。先にやることは、抵抗を見つけるほうだと思っています

やらない理由は、だいたい5つのどれかです

止まる理由には型があります。私は音声で、5つに分けて説明しています。

1恐怖

一番多いのがこれです。

失敗が怖い、笑われるのが怖い、変わったあとの自分が想像できなくて怖い。

2面倒

面倒くさい、時間がない、腰が重い。この3つは、ほぼ同じものの言い方違いです。

3ズレ

本音ではない目標を立てている場合です。周りを気にして決めた行き先には、力が入りません。

4逃避

目標そのものではなく、目標に触れると出てくる何かを避けています。

5前提条件

お金ができたら、子どもが大きくなったら、この仕事が落ち着いたら。

条件がそろう日を待っている状態です。

自分がどれで止まっているかは、人によって違います。

違うのに、全員がひとまとめに「意志が弱い」で片づけられてしまいます。

見えないところに置いたままだから、効きます

ここが一番伝えたいところです。

やらない理由は、消そうとすると強くなる。姿が見えないままだから効いている。

頭の中にあるうちは、この声は事実の顔をしています。

「どうせ無理だ」が、判断ではなく結論として届きます。結論なので、反論のしようがありません。

ところが、同じ言葉を紙やスマホに出した瞬間に、様子が変わります。

文字になった「どうせ無理だ」は、ただの一文です。

根拠が書いていないことも、すぐに分かります。

声のままだったときは、根拠があるように聞こえていました。

岡田さんが受講後に、こう話していました。

「自分がやっていることが最適だと思い込ませてたな、というのに気づいちゃって」

岡田さん・受講後

思い込ませていた、です。本人は本気でそう思っていました。

外に出して初めて、思い込みだったと分かっています。

だから私は、出てきた抵抗を否定してほしくないと思っています。人格の問題ではないからです。

自分はここで止まるんだな、と分かれば、それで足ります。

目標は行き先です。動かすのは理由のほうです

ここまでは止まる側の話でした。ここからが動く側です。

よくある誤解が、目標さえ決まれば動けるようになる、というものです。私は逆だと思っています。

目標は行き先で、動かすのは理由のほうです。

車で考えると早いです。目的地を設定しても、車は進みません。

進むのは燃料が入っているからです。目標が目的地で、やる理由が燃料にあたります。

目的地だけ立派に決まっている人は、たくさんいます。燃料の話を一度もしていません。

だから決めた翌週には止まっています。

受講前の岡田さんは、こう話していました。

「自分のやるべきこと、目標を明確にして、そこに確実に歩いていくことができれば、不安は一旦置いといて、今やることに集中できると思うんです」

岡田さん・受講前

この時点では、明確にすることが答えだと考えています。

ここに足りていないのが、なぜそこへ行きたいのかのほうです。

やる理由は、立派である必要がありません。人と比べるものでもありません。

自分の中で納得があれば、それが正解です。ただ、嘘だけは混ぜられません。

嘘の理由は燃えないからです。

やる理由が出てこないなら、行き先のほうがずれています

もう一つ、音声で必ず言っていることがあります。

やる理由がすぐに出てこないなら、目標そのものが間違っている可能性があります。

出てこないのは、理由を探す力の問題ではありません。

世間体で立てた目標には、理由が書けません。

誰かに見せるために作った行き先なので、自分の内側とつながっていないからです。

この場合、やるべきことは頑張ることではありません。行き先を本音のほうへ直すことです。

順番が逆になっているだけで、能力の話は最初から出てきていません。

90日後、2人が言っていたこと

90日後に、同じ人へもう一度同じ質問をしています。

「達成したいっていうモチベーションが、毎日やっていく中で、日々強くなってきます」

俊平さん・受講後

強くなってきます、です。減っていません。

やる理由は、使うと減る燃料ではなく、進むほど増えるほうの燃料です。

受講前の俊平さんは、転職活動をすること自体をためらっていました。

90日後には、4社の面接を受けています。行き先が変わったのではなく、燃料が入った結果です。

岡田さんも同じでした。

うつ病で会社を辞めたあと、組織にいない自分が想像できずに不安だった人です。

その人が今は、毎日SNSで発信するようになっています。

2人とも、意志を強くする訓練はしていません。

止まる理由を先に見て、進む理由を自分の言葉にしただけです。

まとめ

今回は、目標を立てた直後に何が起きるかについて書きました。

反対の声が出るのは異常ではありません。痛みを避ける作りになっている以上、必ず出ます。

目標を立てたから生まれたのではなく、前からそこにあったものが見えただけです。

そして、その声は消そうとすると強くなります。

見えないところに置いたままのほうが、はるかによく効きます。

動く力になるのは、目標そのものではありません。

目標は行き先で、動かすのはやる理由のほうです。

久田 晃久田 晃
目的地だけ決めても車は進みません。何を入れて走るのかを、私はいつも先に聞いています

反対の声は、あなたが本気で決めた証拠です。

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