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努力の量ではなく、向きの話です

自己効力感2026.08.04久田 晃

努力の量ではなく、向きの話です

頑張っているのに結果が出ない。

努力しているのに報われない。

そういう感覚を抱いたことはないでしょうか。

私は90日間の音声コーチングをやっています。

そこでも、同じ趣旨の質問を何度もいただきます。

「頑張っていたらうまくいきますか」「努力していれば報われますか」と。

今回は、その答えとして私が話していることを書きます。

久田 晃久田 晃
私自身、過去には報われない努力をたくさんしてきました。足りなかったのは量ではなかったんです

正しく頑張れば、報われると思っています

結論から書きます。

正しく頑張っていれば、報われます。

正しい行動をしていれば、うまくいくのは当然だと思っています。

ただ、そこには「正しく」という条件が付いています。

問題は、「頑張っている」の基準が人によってまったく違うことです。

そこがずれていると、本人は努力しているつもりなのに進みません。

報われないのではなく、向きがずれているだけということが起きます。

英単語を10個覚えるだけでは、喋れません

分かりやすい例を出します。

英語を喋れるようになりたい人がいるとします。

その人は毎日、英単語を10個覚えています。

ただ、それ以外のことはやっていません。

喋る練習もしない。外国人と話すこともない。

英会話教室にも行かない。

英単語を10個覚えることだけを、本人は努力だと思って続けています。

それを1年間続けました。

結果、英語は喋れないままです。

ここで「やっぱり努力しても意味がない」となったら、どうでしょうか。

やること自体が違うのではないか、と感じるはずです。

1続けた1年のほうは、無駄になりません

誤解のないように書いておきます。

この人が1年続けたこと自体は、すごいことです。

毎日10個を1年なので、量には文句のつけようがありません。

足りないのは、根性でも継続力でもないわけです。

同じ量の努力でも、向ける先が違えば着く場所が変わります。

単語だけ覚えていれば、単語を知っている人になります。

喋る練習をしていれば、喋れる人に近づきます。

どちらもサボってはいません。

努力が報われないのではなく、努力の向きがずれているだけ。

分かりやすい例の外では、向きが見えません

英語の例は分かりやすいと思います。

ただ、ほかのことになると途端に見えにくくなります。

今やっていることが正しいかどうか、自分では判断できません。

ずれていることに気づけないまま、量だけが積み上がります。

本人の中には、毎日ちゃんとやっている感覚だけが残ります。

だから原因を探す先が、やり方ではなく自分の中身に向かいます。

向きの問題が、性格や能力の問題に置き換わってしまいます。

久田 晃久田 晃
向きのずれは、外から見れば分かるのに、中にいる本人にはなかなか見えないものだと思います

「自分基準」ですか、「目標基準」ですか

では、どうやって見直すか。

ここが一番大事なところだと思っています。

自分の頑張りを、結果を軸に考えているか。

それとも、自分を軸に考えているか。

また英語の例で説明します。

テストがあって、100点を取りたい。

でも今は60点しかありません。

この40点の差を埋めるために、何が必要か。

これが目標基準の考え方です。

一方、自分基準の人はこう考えます。

「今まで1日1時間だったから、1時間30分に増やそう」と。

  • 自分基準 … 1時間を1時間半に増やした。だから頑張った
  • 目標基準 … 100点に足りない40点を埋めるには何が要るか

勉強時間を増やすこと自体は、悪いことではありません。

ただ、内容や向きがずれていれば、時間を増やしても同じです。

1「前より頑張った」だけが残ります

自分基準の怖いところは、手応えがあることです。

去年の自分より多くやっている。先週より早く起きている。

その感覚は本物です。

ただ、比べている相手が目標ではなく、過去の自分になっています。

過去の自分に勝ち続けても、目標との距離は縮まりません。

そして縮まらないほど、量を増やす方向へ手が伸びます。

目標と現状の差から、逆算します

目標基準で考えると、順番が入れ替わります。

先に目標を置いて、そこから今の自分を引きます。

残った差を埋めるために、何が最適かを考えます。

この過程で、自分の現在地と向き合うことになります。

60点なら、どこで40点を落としているのか。

そこを見ないと、埋めるものが決まりません。

現在地を見るのは、正直しんどい作業だと思います。

ただ、ここを飛ばすと向きが決まらないままになります。

1自分だけで決めなくていいと思っています

逆算を、全部自分の頭でやる必要はありません。

その分野でうまくいっている人に聞けばいいと思います。

先人の手法やノウハウを学んで、そのまま真似る。

ここはとても大事なところだと思っています。

多くの方が、自分流でやっているのではないでしょうか。

自分流で結果が出るなら、それでまったく構いません。

ただ、独自のやり方で進めるのは、ごく一部の人だけです。

向きを決める部分は、借りてしまっていい場所です。

ずれたまま進むと、自分を責める側に回ります

ここがずれたまま進むと、何が起きるか。

頑張っているつもりなのに報われない状態が続きます。

すると、どんどん自己嫌悪に陥っていきます。

最終的には自己否定にまでつながっていきます。

これが本当にもったいないことだと思っています。

向きの話だったはずが、人としての出来の話に変わっています。

実際には、向きを変えれば同じ努力がそのまま効きはじめます。

進みはじめれば、自己効力感は自然に上がっていきます。

久田 晃久田 晃
向きに気づいたとき、それまで積み上げてきたものが一気に効きはじめると私は思っています

まとめ

今回は、努力の向きについて書きました。

報われないと感じるとき、足りないのは量ではありません。

向いている先が、少しずれているだけです。

見直すときは、自分基準か目標基準かを見ます。

過去の自分とだけ比べているなら、自分基準です。

目標と現状の差を見て、そこから逆算する。

分からなければ、うまくいっている人に聞く。

それだけで、同じ努力の行き先が変わります。

あなたが積み上げてきた量は、そのまま使えます。

足りないのは量ではなく、向きです。

同じ努力を、効くほうへ

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