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頑張っているのに進まないのは、やり方が最適ではないからです

自己効力感2026.09.05久田 晃

頑張っているのに進まないのは、やり方が最適ではないからです

毎日やっています。時間も使っています。

サボってもいません。それなのに、数字だけが動きません。

この状態が一番きついと思います。手を抜いているなら、抜くのをやめれば済むからです。

抜いていないのに進まないから、行き先がなくなります。

私は90日間の音声コーチングをやっています。

7人の受講生を90日見てきて、止まっている人がここで何を考えるかは、だいたい決まっていました。

もっと頑張れるか、です。

今回は、そこではないという話を書きます。

久田 晃久田 晃
うまくいかないときに増やすのは、努力の量ではなく、自分に投げる問いのほうだと思っています

進まないとき、人はまず量を増やします

結果が出ないとき、最初に浮かぶ手は「もっとやる」です。勉強時間を1時間増やす。

作業を朝に前倒しする。休みの日も少し手をつける。

これは真面目な人ほど自然に出てきます。原因を自分の側に置ける人だからです。

ただ、量を増やす手が効くのは、やり方が合っている場合だけです。

やり方がズレているところに量を足すと、ズレたものが増えます。

増えた分だけ時間も体力も減ります。

減った状態でまた結果を見るので、次はもっとしんどくなります。

頑張っても報われないと感じるとき、その多くはこの往復の中にいます。

努力が足りないのではなく、努力の置き場所が動いていないだけです。

問いを1つ、変えるところから始まります

私がコーチングの音声で伝えているのは、うまくいかないときに自分へ聞く言葉を変える、ということです。

今やっていることは、本当に最適なのか。

「もっと頑張れるか」と「これは最適か」。似ているようで、返ってくる答えがまったく違います。

前者は気合いの話に着地します。後者は、やり方の話に着地します。

1基準がないと、判断が自己評価に変わります

自己効力感が上がらない原因の1つに、基準がないことがあります。

基準がない人の判断は、こうなります。

  • これでいいのかな
  • 相手にどう思われたかな
  • 自分って、やっぱりダメだな

3つとも、やり方の話が1つも入っていません。全部、自分の評価の話です。

うまくいっていない事実が、そのまま自分の値打ちの話にすり替わっています。

ここを一度切り離します。うまくいかないなら、原因がどこかにあるはずです。

あるのは原因であって、あなたの欠陥ではありません。

2量は、答えにならないことがあります

達成したか、していないか。

この二択で見ている限り、出てくる手は「もっとやる」しかありません。

伸びている途中の人でも、この見方をすると未達成に入ります。

それが続くと、達成できそうな小さい目標しか置かなくなります。

私は、見るのは達成率、つまり伸びた分のほうだと話しています。

そして、その伸びをもっと大きくしたいときに効くのが、最適かどうかという問いです。

量の話は、そのあとに来ます。

要素に分けると、どこがゼロなのかが見えます

ここからが本題です。最適かどうかを考えるとき、頭の中でまとめて考えても答えは出ません。

やっていることを、要素に分けます。

成果というのは、たいてい足し算ではありません。掛け算です。

11つでもゼロなら、全体がゼロになります

掛け算には、足し算にない性質があります。

1つでもゼロが混じっていたら、ほかを何倍にしても全体はゼロのままです。

転職活動で考えると分かりやすいと思います。応募の数、書類の通過、面接での受け答え。

この3つの掛け算で内定が決まります。

面接がとてもうまい人がいるとします。話も分かりやすい。

人柄も伝わる。それでも応募の数がゼロなら、内定はゼロです。

面接の練習を100時間やっても、答えは変わりません。

このとき必要なのは、練習量ではなく応募です。

当たり前に見えますが、本人には見えていないことが本当に多いです。

2頑張っている場所と、ゼロの場所は別です

なぜ見えないかというと、人は得意な要素に時間を入れるからです。

面接が得意な人は、面接の準備をします。そこは動かせるし、やっていて手応えもあるからです。

ゼロになっている要素は、たいてい苦手な要素です。苦手だから触りません。

触らないから、いつまでもゼロのままです。

頑張っている場所と、止まっている場所が違う。

これが、努力しても報われないと感じるときの中身です。

本人の感覚では、毎日ちゃんとやっています。実際、やっています。

ただ、掛け算のうちの1つが空欄のままなので、全体が動きません。

久田 晃久田 晃
頑張っている場所と、止まっている場所が違うことは本当によくあります。だから分けて見ています

勉強と仕事で、分け方を見てみます

実際にどう分けるかを、2つ挙げます。正解の分け方があるわけではありません。

自分の言葉で3つか4つに割れれば十分です。

  • 資格の勉強 … 勉強した時間 × 手をつけた範囲が試験に出るか × 覚えたことが残っているか
  • 営業の数字 … 話を聞いてもらえる相手の数 × 提案の中身 × 決める場面を作れているか

勉強のほうで、範囲がズレている人はよくいます。毎日3時間やっているのに点が上がらない。

中を見ると、出題の中心から外れた場所ばかりを厚くしています。時間はゼロではありません。

ゼロなのは、出る範囲に当たっている割合のほうです。

営業も同じです。

提案の中身を磨き続けている人が、そもそも聞いてもらえる相手の数を増やしていない。

ここに気づくと、次にやることが一瞬で変わります。

やることが増えるのではなく、入れ替わります。

自分のゼロは、自分では見えにくいです

ここまで書いておいて言うのもなんですが、自分のゼロを自分で見つけるのは簡単ではありません。

見えていたら、とっくに手を打っているからです。

だから、分からないときは聞いていいと思っています。

近くで見ている人でもいいですし、今ならAIに並べてもらうのでも構いません。

要素に分けて、どれが薄いかを言ってもらうだけで十分です。

大事なのは、聞いたあとです。返ってきた答えを一度そのまま受け取って、試してみる。

ここができる人は、修正の回転が速くなります。回転が速い人は、結果が出るのも速いです。

逆に、分かりましたと言って何も変えない状態が続くと、そのうち誰も何も言わなくなります。

アドバイスが来なくなるのは、能力の問題ではなく、受け取り方の積み重ねです。

90日で変わった人は、量ではなくやり方を変えていました

受講生の話をします。

大貴さんは資格の勉強が進まない状態から始めて、90日のあいだに合格率30%の試験に合格しました。

その大貴さんが、受講後にこう話していました。

「とりあえず手をつけると継続できる、みたいなのがあったんですけど、それが最初、自分には当てはまらなかったんですね」

大貴さん・受講後

一般に正しいとされているやり方が、この人にはゼロだった、ということです。

ここで「自分は意志が弱い」と結論を出していたら、たぶん今も同じ場所にいます。

合っていなかったのはやり方のほうで、そこを入れ替えたので進みました。

佐々木さんは、進め方そのものが変わったと話しています。

「どう細分化して進めていくか、というところの構成をしていく」

佐々木さん・受講後

細分化です。まとめて「頑張る」のではなく、分けてから触っています。

分ければ、どこが薄いかが見えます。見えれば、そこだけ動かせます。

その佐々木さんは、90日後にこう言っていました。

「自己否定は間違いなく0だなと実感していて、残りの割合に関しても、ほぼ自己効力感じゃないかな」

佐々木さん・受講後

気合いを入れ直したわけではありません。進み方が分かると、自分を疑う時間が減ります。

自己効力感は、そのあとから付いてきます。

久田 晃久田 晃
分からないときは人に聞いていいんです。自分の行動を疑えるのは弱さではなく、強さのほうだと思っています

まとめ

今回は、頑張っているのに進まないときに何を見るか、という話を書きました。

詰まったときに問うのは「もっと頑張れるか」ではありません。「これは最適か」です。

前者は自分を削る方向に進みます。後者は、やり方を動かす方向に進みます。

そして、やっていることを要素に分けます。

成果は掛け算なので、1つでもゼロがあれば全体がゼロです。

分けて見ると、頑張っている場所と、ゼロのまま放置されている場所が別だと分かります。

進まないのは、あなたの努力の量が足りないからではないと思っています。

かかっている場所が、少しズレているだけです。

足りないのは量ではなく、どこがゼロかという情報です。

増やす前に、分けてみる

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