「自己肯定感が低い」と検索した人が、本当に困っていること

「自己肯定感 低い」で検索する人は、とても多いです。
ただ、その言葉で調べている人が本当に困っているのは、低いこと自体ではありません。
私は90日間の音声コーチングをやっています。
受ける前と受けた後に、同じ人へ同じ質問をして録音を残しています。
7人分あります。この記事では、その発言と、私が音声で話している内容だけを使います。
久田 晃自己肯定感とは、今のままでいいと思えることです
まず定義から書きます。
自己肯定感とは、うまくいっている自分を肯定することではありません。
うまくいっていようが、ダメだろうが、今の自分でいい。そう思える状態のことです。
私は音声で、こう話しています。何も成し遂げていない、うまく話せない、経験が少ない。
そういうネガティブに思ってしまう状態でも、今のままでいいんだと思えること。
存在そのものが素晴らしいと思えること。
結果がどうであれ、自分は自分だと心底から思えることです。ここが定義の全部です。
1自信がある状態とは、別のものです
世の中では、自信がある人や何でもできる人が「自己肯定感が高い」と言われます。
あれは自己効力感のほうです。「もっと自分ならいける」という感覚を指します。
自己肯定感は「今のままでいい」という感覚です。向いている先が、そもそも違います。
この2つには順番があります。詳しくは別の記事で書きます。
受講前の大貴さんは、こう話していました。
「自己肯定感というのが、まだよく分かっていないというのが正直なところです。まずそれが何なのか、知ってみたいというのがありました」
大貴さん・受講前
知らないまま「低い」と判定していた、ということです。ほとんどの人がこの状態から始めます。
「今日は下がっている」は、たぶん気分の話です
よく聞くのが「今日は自己肯定感が下がっている」という言い方です。
気持ちは分かります。ただ、日ごとに上下しているのは、出来事に対する反応のほうです。
自己肯定感は、その反応の下にある地面です。
地面は、その日の天気で上下しません。
ここを混ぜてしまうと、うまくいった日は「上がった」、うまくいかない日は「また下がった」になります。
出来事のたびに自分を採点していること自体が、今のままではいけないという前提の裏返しです。
困るのは、低いまま何かを始めようとするときです
ここが本題です。
低いこと自体は、実はそれほど問題になりません。低いまま毎日を回すことはできてしまいます。
困るのは、低いまま何かを始めようとしたときです。
転職でも、勉強でも、発信でも、人間関係でも同じです。
始めれば、うまくいかない日が必ず来ます。
地面がないと、その1日で全部やめます。
低い自分が問題なのではなく、低いまま始めるから止まります。
1「どうにかしてから」で、順番が狂います
多くの人は、まず低い自分をどうにかしようとします。
直ってから始めよう、自信がついてから動こう、と考えます。
そして、直らないので始まりません。
ここに時間が溶けます。私が一番もったいないと思っているのは、この時間です。
俊平さんは、90日後にこう言っていました。
「本当にもったいないです。やっと動いた時に、あの時の時間はもったいなかったなと思いました」
俊平さん・受講後
動いてから、止まっていた期間の長さに気づくわけです。
久田 晃自己肯定感は、目的地ではなく土台です
私は音声で、こう言い切っています。
「今のままでいい」は、悪く言えば現状維持です。変わらなくていい、という意味になりますから。
それでも、ここを通らないと次に行けません。
地面のない場所に、家は建たない。それだけの話です。
自己肯定感を高めることは、ゴールではありません。その上に何を建てるかのほうが本番です。
1変えられるのは、自分の思考と行動だけです
土台が固まらない理由は、だいたい一つです。
変えられないものに、脳を使っています。
他人は変えられません。過去も変えられません。
変えられるのは、今の自分の思考と行動。そして、それに伴った未来だけです。
相手の反応、過去の失敗、周りの評価。ここに脳の体力を使うのは、非常にもったいない。
変えられるものが手元にあるのに、なぜ自分を否定するのか。
ここまで読んだ人なら分かると思います。
2根性でつくるものではありません
自己肯定感は根性ではありません。いろいろな視点を身につけることではぐくむものです。
だから、自信がなくてもいいです。自信のない自分のままでいいです。
今日うまくいかなくても、自分には存在の価値がある。これでいいんです。
この見方を習慣にして、無意識でやれるところまで持っていく。やっているのはそれだけです。
もう一つ、地味ですが効くものがあります。自分が使う言葉です。
自分が発した言葉は、声として自分の耳にもう一度入ってきます。
ネガティブな言葉を出し続ければ、その言葉がそのまま脳に返ってきます。逆も同じです。
そして、自分が言ったことを自分で守る。世間から見て正しいかどうかは関係ありません。
自分の信念としてその言葉を貫けているか。
それだけで、自分を少しずつ信用できるようになります。
土台ができた人は、同じ言い方をします
90日後、7人のうち複数が同じ表現を使いました。打ち合わせはしていません。
「戻るところができた感覚があるんです。昔はそれがなかったので、落ちたら落ちっぱなしみたいな、ここに戻るというものがなかったので」
福丸さん・受講後
「戻るところ」です。「上がった」ではありません。
佐々木さんには、私からこう聞きました。心の実家があるような感覚はないですか、と。
「あります。それは間違いなく」
佐々木さん・受講後
実家は、成績で入れてもらえる場所ではありません。
うまくいっていようが、失敗していようが、帰れます。土台とは、その帰れる場所のことです。
土台の上にしか、積み上がりません
地面ができたあと、7人の現実のほうが動きました。
- 手をつけられなかった資格の勉強が、毎日100問まで伸びた
- 躊躇していた転職活動を始めて、面接で前向きな評価をもらった
- うつ病で会社を辞めた人が、毎日発信を続ける生活に変わった
- 勉強だけでなく、筋トレも続くようになった
- 職場で、できないのが当たり前という前提で人に教えられるようになった
並べると成果一覧に見えます。ただ、7人が最初にやったのは目標設定ではありません。
先にやったのは、落ちた日に帰れる場所をつくることでした。
岡田さんに、今の状態を一言でと聞いたときの答えです。
「夢に向かって、毎日全力で行動できる人間になった」
岡田さん・受講後
90日前は、毎日何をやっていいか分からずに1日が終わっていた人です。
建っているものが違うのではありません。下の地面が変わっただけです。
まとめ
今回は、自己肯定感とは何かと、低いと何に困るのかについて書きました。
定義は一つです。うまくいっていようが、ダメだろうが、今のままでいいと思える状態のことです。
気分の上下ではありません。日によって採点し直すものでもありません。
そして、低いこと自体が問題なのではありません。
低いまま何かを始めようとするから、止まります。
だから、上げてから動くのではないと私は思っています。順番は逆です。
久田 晃自己肯定感は、目的地ではなく土台です。
上げるより、帰れる場所をつくる
最大120分。今の状態と、90日後にどうなっていたいかを一緒に整理します。
無理な営業はしません。顔出しも不要です。